新種の慢性副鼻腔炎について(耳鼻科)パート2
nuovotaka blog
Nuovotaka 2015-07-28 16 min read耳鼻咽喉科 通院編
先週の細菌検査の結果がでます。私の思った内容かどうか?
細菌検査の結果
「陰性」
私の経過報告は。。。
「鼻水はほぼでない状態で、香りを嗅ぐことが出来る様になりました。」 「口呼吸がなくなり鼻で空気を吸うことができるようになりました。」
先生の診察は。。。
鼻にまだアレルギーの反応があるそうです。(=下鼻甲介(かびこうかい)に吸い込んだ空気があたりアレルギー反応を起こしているようです。先生もピンセットでごにょごにょしていたので、その場所をチェックしていたのだと思われます。)
耳鼻咽喉科の次の診察について
再来週は副鼻腔のレントゲンを取る予定です。
次なる疑問??
なぜ耳鼻科処置ではなく呼吸器の処置でこれほどまでに回復したのだろうか?
結論から
主原因が「肺」にあったからなのではないかと考えます。(=私的見解です。) それは、人間にとって一番大切な脳を守る行動につながっていると考えます。
脳のエネルギー源は、ブドウ糖と酸素です。 肺は外部から空気を取り込み酸素の供給と身体中からかえってきた二酸化炭素とのガス交換を自動的に行う器官です。 ガス交換が行われるすなわち、脳への酸素供給がされると考えても間違いではないと思います。 少々強引ですが。
その大切な器官を保護するために喘息、慢性副鼻腔炎という症状が起きたのではないかと考えます。
肺の別の機能
肺には直接細菌などが侵入するリスクがあります。その対処は、気管内部の綿毛運動や肺胞周辺の「マクロファージ」と呼ばれる免疫細胞により食べられて無力化されます。
ただ、その効果が追いつかない状況やその機能が正常に働かなくなる状況が訪れた時は、気管支を内部から締め悪い空気の吸い込みを抑えるようです。
治療は(=呼吸器アレルギー科にて行いました)、肺周辺機能の回復(=気道の炎症低減と気道拡張)と鼻周辺のセンサーへ緩和措置(=炎症低減)をすることにより気道の回復につながり、脳への酸素供給ができるようになりました(=喘息症状が緩和)。
鼻の通りが良くなり気道が回復してくると夜眠れ疲れがそれとともに取れていくのがわかります。 もう一つ、特に足先や手が冷たかったのですが暖かくなりました。 肺のガス交換がしっかりと機能している証拠なのではないかと思います。
まだ、完全回復ではありません。しかし、正常ランプが点灯するのも近いと思います。 完全回復しているかどうかを測定するには「ピークフロー」をつけることによりグラフでチェックします。
そういえば、一番良かったのは鼻茸の手術の必要性がなくなりました。
「咳・くしゃみ」は人間のセンサー反応
人間の感覚器と生活環境で肺に悪影響を与えるであろう物質について調べてみました。 空気中に浮遊する物質は害をもたらすものとそうでないものがありますが、その害をもたらす物質とどのように生活するのかが重要です。
生活環境で病気を引き起こさない快適条件を把握する上でも空気中に浮遊している物質について知ることは大事なことです。こちらは後で書くこととします。
人間の反応で「くしゃみ」は空気を吸う時の最初のセンサーの反応です。 これは鼻に侵入してきた危険因子の排除をしています。気管に入る前にくしゃみをして外へ物質を出す動作です。
「咳」が出る状態とは?
咳は防御反応の絵をご覧下さい。
空気を吸った時にもし危険因子を吸い込んでしまった時の反応の違いと放置しておいた結果の病気について書かれた記事がありましたので参考までに。
咳を誘発する物質は?
ハウスダスト(狭義の意味ではダニをさすそうですが、広義の意味では屋内のゴミとなります。)、花粉、風邪等のウイルスになります。 鼻から入る物質の大きさによりそれぞれの防御反応が「くしゃみ」や「咳」になります。 「くしゃみ」はダニ、花粉までの大きさで「咳」はカビ程度の大きさから症状があらわれます。
物質の大きさ
- ダニ: 0.2 〜 1.0 mm = 200 - 1000μm
- 花粉:スギ花粉で 0.03 mm = 30μm
- カビ:おおよそ 0.01mm = 10μm
- 黄砂:0.004 mm = 4μm
- 細菌:0.0005 - 0.01 mm = 0.5 - 10μm
- PM2.5:0.0001 - 0.0003 mm = 0.1 - 0.3 μm
- ウイルス:0.00002 - 0.00003 mm = 0.02 - 0.03 μm
単位を同一にして大きさの比較をしてみると、ダニや花粉の大きさが良く分かります。
カビ、黄砂、PM2.5 などに比べてダニ、花粉はかなり大きさがあるというのが分かります。 ただし、鼻毛バリカンで奇麗に処理をしていると最初のセンサーを通過し気管支に侵入する危険性が高いことがわかります。
物質の排除の方法は?
「咳」です。 そして、咳を繰り返す様になると身体の次の防御反応が働きます。 ひょっとするとほぼ同時に起こっているかもしれませんが、鼻で粘膜をだしできるだけ入り口で物質の侵入を阻止します。
鼻水などがそれにあたるでしょう。
肺の防御反応中の次の一手は?
喘息から誘発された防御反応中(=アレルギー性鼻炎)に鼻からハウスダスト、花粉、カビ、黄砂、PM2.5 の物質による大量の汚染は鼻にとってはかなりな重労働でしょう。 先ずは、鼻水で対処をおこないます。 ※ちなみに、花粉、黄砂、PM2.5 はほぼ同時期に訪れます。
鼻水で対処できない状態が続くと次に、フタをします。鼻閉です。 鼻閉はいわゆる鼻茸(=ポリープ)のことです。 この鼻茸が形成されると耳鼻咽喉科では、慢性と判断するようです。
慢性副鼻腔炎のできあがり!
呼吸困難の始まり
実は、鼻閉が起きると人間は自然と口を開く動作を行います。 口呼吸の始まりです。
口呼吸が起こると直接気管支へ空気中に浮遊するあらゆる物質を吸い込むことになり、気管支への負担は増大します。 折角、粘膜、鼻閉で体内に入る危険因子の排除を行ったのに身体として良い状態を保つことができません。
肺にとって良くない物質が入ってくるので排除を試みますが、「咳」によってだすことが困難になると人間の身体は最終的に気管支の周りについている平滑筋により気管支を細くし異物の侵入を阻止します。(=肺機能の防御反応)
この身体の防御反応は、「咳」が増えれば増える程気管支を締める方向へと働きます。 「ゼーゼー、ヒューヒュー」の音がでるときはかなりの重症で吸うのも吐くのも苦しいです。
この後の対処は、しかるべき病院に行く!
漢方的見地から
鼻の鼻閉、鼻水はお腹からくる水分の上昇が問題となります。 実際口呼吸になるので必要以上に喉が乾き水を飲むことになります。必然的に水分量が増え”うんち”も形の無いしゃびしゃびの状態になります。
呼吸器関連については西洋系が対処が早いです。 また、いち早く呼吸の確保の観点からも吸入のお薬で気管支の拡張と対処が一番だと考えます。
食生活の改善
食べ物は、薬と同様と考え食の改善も併用して行います。 特に<鼻をつまらせやすい食事>を一時的に排除や少量摂取にします。
アレルギー物質の小麦や自身が普段多く摂取しているであろう食べ物を回数を減らしたり、1週間の摂取量を減らす等して対処します。
<鼻をつまらせやすい食事>
- 野菜類 ー 芋類全般、ナス科
- 果物類 ー バナナ、アボカドなど
- 豆類 ー 豆腐、豆乳
- 乳製品 ー ヨーグルト、チーズ、生クリーム
- 砂糖 ー お菓子、ケーキ、饅頭など
- 油 ー 油はすべての種類
これら以外に、酢の物、香辛料、コーヒー、酒類、いちじく 味噌汁 具材:具はわかめ、たまねぎ、長ネギなど。出汁:昆布だし。味噌:豆、麦味噌半々 ※ 上記に列記したモノも、温めることにより身体を冷やさず鼻水の出を少なくすることができます。
単純に鼻関係で起きる病気の多くは、主に身体を冷やす食べ物を多くたべ、動物性のタンパク質を多くとっている人がかかる病気です。
喘息を併用している場合は、鼻以外に原因がありますのでそちらの対処が先ず必要です。
受診するべき診療科と今後について
耳鼻咽喉科と呼吸器アレルギー内科を受診してなんとか健康を取り戻しつつありますが、連携が取れないのが問題です。 また地域によっては「かかりつけ医」制度があり、常の病状に対するケア、管理ができるメリットがあります。 しかし、患者さんが求めて高度医療を受診することができないので、合併症などの場合はかえって症状を悪化させるのではないかと思っています。
実は、現在私のような疾患の患者さんが急増しており鼻トラブルで悩まれている方が多数いることを知りました。
こちらの先生は、見識があるようで私と同様な患者さんへの対応が適切であると感じました。
適切な処置と思った内容は 「鼻汁、鼻閉、鼻茸に嗅覚の低下と喘息の合併症で、細菌検査で陰性となっている。 鼻から気管支・肺までを同時に治療、airway medicine(気道内科)が重要で喘息の診断から鼻の CT 及びレントゲンを撮る必要がある。」と明言されていることです。
次回は耳鼻咽喉科で副鼻腔のレントゲン撮影で鼻腔が正常になっているかを確認する。 現在鼻水が出ていないがさてどうなるか?